コロナ禍②
新型コロナウイルスの再燃は当然予想されたこととはいえ、一般国民にとっては非常に厳しい現実です。
国民が何かできるかと言えば、感染防止対策以外ありません。
マスク、手洗い、うがい、そして密集、密接、密閉を避けること。
三密などと呼ばれますが、集近閉のほうが分かり易いでしょうに、最近はあまり聞かれませんね。
しかし経済を回せば、これらの対策も完璧に実施するのは困難です。
誰だって出来ることなら感染したくはありません。
これは人として当然の心理であって、高齢者や既往症を持っている方々と多く接する人ならばなおさら神経質にならざるを得ません。
この状態で、まともに経済を回して行くことが出来ますか?
国民が委縮した状態で騙し騙し経済を回しても、真綿で首を締められている状態で、いずれ限界がきます。
ならば感染者数を報道しなければよいのかと言えば、そういう訳にもいかないでしょう。
前回話した通り、むしろ、もっと具体的な情報が必要です。
毎年の風邪やインフルエンザのほうが実際の死者などは多いのだから怖がる必要は無いという意見もあります。
確かに現時点では新型コロナウイルスによる死者はそこまで多くはありません。
しかし、ならば一切恐れず、平常の暮らしをしたらどうなるのでしょうか?
国内における現状の致死率約1.5%は甘くみてよいとは思えません。
人工呼吸器の数量、受け入れ病床の数量も当然限度があり、爆発的に蔓延したらすぐに足りなくなるでしょう。
そうなればおそらく相当数の死者が出ると思われ、そうなってから抑え込もうとしても完全に手遅れ、もう成り行きに任せる以外無くなります。
それでよいのでしょうか?
結局、経済を回すことと、新型コロナウイルスを抑え込むことを両立させるのは無理だし、同時進行させようとすればどちらも中途半端になります。
どちらかを選択しなければならないとしたら、疫病対応が先でしょう。
あとは国家が経済的に国民を支えること、つまり真水の継続投入です。
とはいえ、こんなことは国内で流行し始めた頃に思っていたこと、今思いついたようなことではありません。
しかし、今になっても腹をくくった対策にはお目にかかれていない印象です。
果たしてこれからどうなるのでしょうか。