2021自民総裁選挙考察①
語弊を恐れずに言うと、今回の自民党総裁選で痛感したのは、国民は多くが左翼だということ。
党員・党友票が河野氏に偏っていたことがその象徴、つまり党員・党友といえども、政治そのものには関心が無いのかもしれない。
左寄りの議員を応援することはすなわち左派、本人が意識していなくても結果的にそう捉えるしかないだろう。
河野氏は総裁選では封印していたが、天皇の女系継承の容認論者、この時点で国家を壊す可能性を秘めており、明らかに左寄り思想と言えるだろう。
本来中庸だと思うが、高市氏の政策は間違っても左翼には属さないので保守としておく。
皇統の護持、靖国参拝、国防の強化、これだけでも保守ならば高市氏支持以外はあり得ない。
高市氏以外の選択肢などあるはずがないのだが、結果は議員票で約1/3と、厳しい結果。
結果から導き出されるのは、自民党は保守政党と思われがちだが、実はそうでもないということだ。
国を想う保守層は獲得した議員票である1/3、あとは利害だの保身だの、そんなことを中心に据えた議員ばかりとしか言いようがない、それが現在の自民党なのだろう
会見や討論会を見れば一目瞭然、高市氏の政策が保守としては理想に近いのだから、保守ならば高市氏一択で決まるべきところ、そうはならなかったのがその証左。
国会議員なのに国のことは2の次、自身の保身や利害が優先するのは嘆かわしい限りだ。
さて、今回取り上げる視点は、靖国神社参拝。
これをどう捉えるのか人によりさまざまだろうが、国家や家族を守る為に一つしかない命を捧げた英霊に対して国が報いる明確な手段は、総理大臣の参拝だろう。
遺族への恩給などは当然のことで、それだけではあまりに軽薄、国家による感謝つまり国民の代表となる総理大臣の参拝が必要だと思う。
これに異を唱える人は、人の命を軽く考えてはいないだろうか?
おそらくどこの国でも殉国の士は敬意を払われる。
日本だけがそこに対して消極的と言うか、薄情だ。
多数の英霊の遺骨が本土に戻れずにいる、これも薄情としか言いようがないと思う。
今回は深入りしないが、事の本質はそういうところにある。
死んだ者のことなど知らないということか?
そんな考え方で、誰が国家の為に命がけで戦えるというのか、
まともな考え方が出来る人なら必ずこのことは理解できるはず、理解できないのは道徳的思考ができない人や、命を賭して国家や家族を守ろうとする人の心情が理解できない人ではないだろうか。
さて、ここで一つ問う。
総理大臣は自衛隊の最高指揮官、防衛大臣は自衛隊に直接命令を下す訳だが、万が一台湾有事や尖閣有事となった場合、どうするのか?
普通に考えれば防衛出動を命じることになると思う。
そうなれば、自衛官は命を落とすことも当然あり得る訳で、結果靖国神社に祀られるだろう。
疑問を感じないだろうか?
自身の命令で自衛官が命を落として靖国神社に祀られても参拝しない?
こんな馬鹿な話があるのか?
一般企業に例えたら、仮に専務の指示で大きな取引を失敗しても、実行した社員が責任を問われ、専務は知らん顔、といったところだろうか?
これでいいのか?
人として、大きな問題ではないか?
つまり、靖国参拝を否定するということは、そういうことなのだ。
特に、命を捧げられた方に対しては、命を回復することは出来ない。
取り返しがつかないのだから、せめて感謝はすべきではないのか?
よく、A級戦犯がどうのと言われるが、その内容は大量に罪のない民間人を虐殺でもしたのか?
あまり東京裁判の内容に深入りすると長くなるので省くが、あくまでも戦勝国が新たに作り出したルールによって裁かれたにすぎず、極悪非道でも稀に見る残虐でもないのだ。
よって、敗戦国としてその裁判の結果は受け入れざるを得ないが、その人たちに感謝してはいけないなどという理由は存在しない。
そして参拝はあくまでも感謝するのが目的であって、戦争美化だの東京裁判の結果に異を唱えるだの、そのような意図は普通無いだろう。
246万の御霊に感謝するのが目的、一部の国が言うA級戦犯とされた人たち数人への感謝に仮に躊躇するとしても、それをもって246万を超える英霊全体に感謝できないなど明らかにおかしい。
しかもそれが中国や韓国といったごく一部の国からの〝内政干渉〟への配慮だというのだから情けない。
内政干渉を容認しているようでは、腹をくくった政治は出来ないだろう。
このへんは歴史教科書の惨状にも大きな関りがある。
近隣諸国への配慮が求められているという訳の分からない規定、事実でないことならともかく、事実が書かれた他国の教科書に干渉するなど、内政干渉以外の何物でもない。
内政干渉はいわば違法行為のようなもの、それを認めて、それでいいのか?
次回以降に続く。