2021自民総裁選挙考察②
おそらくあまり政治に関心を持たない人たちは自身のことを中庸くらいな感覚でいるのではあるまいか。
いくつか例を挙げる。
①天皇陛下や皇族に対して畏敬の念を持ち、皇統護持の気持ちがある。
②靖国神社は参拝すべきだと思う。
③日本には防衛力強化が必要だ。
これらに全てイエスの場合、ネトウヨなどと呼ばれることが多々ある。
だがよく考えたら、通常どこの国でもある普通のことばかりだ。
ここは物凄く重要な部分で、しっかり考えていただきたい。
世界的にこれらはは左右は関係ない当たり前のことで、右として扱われる日本が特異と言って差し支えないだろう。
逆に言えば、特に①や②にノーだと言うなら、その人の思想は世界標準では左だということではないか?
このへんが理解できない人は、この先の話も理解出来ないだろうから、もうこのブログを立ち去ったほうがいいだろう。
つまり自身の思想信念以外の考えは受け付けないのだから、読むだけ時間の無駄というものだ。
何が正しいかを自身で考えることを放棄して思考停止、物事の根幹部分でそれをやってしまうとその後の全ての思考に影響してしまい、根幹部分を他人の思想に支配されてしまう。
能力が高い人がオウム真理教で洗脳されたのも、そういうところに原因があるのではないかと私は思っている。
そして洗脳された頭がいい人が語ることにより、他の人にも影響を及ぼしていく。
一度立ち止まり、遡って根っこの部分が本当に正しいのかを考える、時間的には浪費してしまうが、その作業をする意思があるのなら是非読んでいただきたいし、何かのきっかけになれば幸いというものだ。
何かのきっかけとは言ったが、悪事へのきっかけにはなっていただきたくないのだが。
話を戻すが、①~③は左右関係ない、どこの国でもごく普通のことだ。
現在語っているのはあくまでも自民の総裁選考察なのでその路線で話すと、先ほどの3つの項目を全て掲げた候補は高市氏だけだ。
そのバランスだけでも、日本全体の左傾化が見て取れる。
その他の候補はこれらには消極的、あるいは否定的。
高市氏の影響で意見を封印したり、やや変説した者もいたようではあるが。
つまり世界標準で考えて、高市氏以外の候補は左寄りの思想だと私は考えているので、党員・党友票、議員票、支持する人は違えど、いずれにしても左寄りの考え方を支持している人が多いということは、国民全体が左傾化傾向だということではないだろうか。
世界的にもこの傾向は見られ、実際、米国もかなり左傾化しているように思う。
民主党はリベラル政党、つまりどちらかと言えば左寄り、党の中にはこれはもはや共産主義ではないのか?と思えるレベルの思想の持主までいるのだ。
国民が意識せず長年をかけて左傾化、その結果議員も左寄りになり、中庸から右が少数派に追いやられる、これは深刻な問題だと思う。
根本原因は戦後教育、日本に誇りを持つようなことは避けて、なんとなく日本が悪いことをした国のような印象で歴史教育がなされていることが大きな問題。
テレビなどでも日本によるアジアの国々を植民地支配した過去などと普通に言う。
これは明らかにおかしい。
植民地支配と言うと、軍事的に侵攻して、無理矢理現地の人たちを従属させ、搾取したというイメージではないだろうか。
日本はそのようなことはしていない。
その証拠に、かつて日本が統治した台湾やフィリピン、パラオなどは基本的に親日国だ。
いわば韓国だけがおかしいだけ、ちょっと調べたらすぐ分かることだ。
具体的に日本がどんな悪い事をしたのか、実際しっかり語れるという人はいるのか?
あくまで印象操作によって植え付けられた史観に過ぎないのだから、日本がアジアの国々を植民地支配したとか、慰安婦がどうの、徴用工がどうの、そんな印象論だけしか持っていないと思われる。
単なる印象論だが、その結果祖国を否定することとなる、それはすなわち左傾化。
過去や現在は悪、将来もっと大きく違う姿になることを望む、これこそが左寄り思想だ。
その結果の終着点は、共産主義国家。
今回の総裁選で、別に私が推したい候補が負けたからどうのということではない。
普通に考えて一番期待できる政策を打ち出しているのに、支持が一定のところで止まる、ここに大きな疑問を感じたのだ。
期待できると言っても、私個人にとって何も得は無いのですよ。
あくまで日本国、国民全体にとって利益だということで、そういう視点で捉えていただきたい。
その人柄がどうの、世話になった、メディアでの露出が多い、それらを無視は出来ないが、国家にとって相当に大切な事、つまり次期内閣総理大臣を決める自民党総裁選がそこを基準に考えてよいものか、その結果として当たり前のことが出来ない、もしくは躊躇する、そんな国が今後も続きそうで、明るい気持ちにはなれないというのが正直なところだ。
述べてきたように、自民党は現在の状況からは保守政党とはとても思えない構図になっているが、それでも他の党から見たら全体的にまだ中庸に近い。
なので支持しているのは保守層が少なくない。
今回の総裁選の結果は保守層には残念としか言いようがないもの、もちろん今後の新内閣の仕事にもよるのだろうが、今後どの程度保守層からの支持が得られるのかは大きな疑問。
特に衆院選はすぐ目前、新内閣の仕事以前にこの選挙結果と人事によって評価されることになる。
野党が論外とはいえ、保守層が落胆したこの総裁選の結果が果たしてどうなるのか、冷ややかに見守ろうと思う。
続く。