コロナ禍③
新型コロナウイルスに関して、感染者数が最多を更新と報道されていますが、思い切った決断が出来ないのが、今の政治体制。
もちろん、野党が政権をとったからと言って、出来るとは到底思えません。
Gotoを始めた以上簡単に軌道修正出来ない、やれば失政と言われる、一度舵を切ってしまうとなかなか軌道修正出来ないのが官民問わず日本人の悪いところと思います。
日本企業も、一度投資すると簡単には軌道修正して撤退できない、そういう印象です。
とはいえ、おそらく軌道修正の目安となるのは受け入れ病床数、これが限界に近付けば医療崩壊を回避しなければならず、再び移動自粛などの手段をとる以外ないと思われます。
一つの出来事に対して対応するのは当然後手です。
疫病が発生してすぐの状態で後手にまわることは気にする必要は無いでしょう。
しかし、出来るだけ早く先手にまわらなければ、疫病に適切な対処をしたとは到底言えないでしょう。
本来、相当の期間が経過しているのですから、入国の際の間口を狭めたり、入国時における水際対策である隔離を行えるよう、施設の設置や必要ならば法整備といった手段を講じて着手していなければならなかったはず。その点はどうなっているのでしょうか?
他国との往来を徐々に緩和して通常の状態に戻していきたい、経済をまわしたい、確かに出来ることなら私とてそう思います。
しかし、現実を置き去りにしてその方向に傾倒するのは、単なる願望の域、こうなったらいいな~の政治ではお話になりません。
少なくともワクチンが実用化されていない以上、まだまだ厳しい状態は続く、申し訳ありませんがその程度に気付けない人が国権の要職にあるとは、残念という以外ありません。これは政治家だけでなく、官僚に対しても言えることです。
はっきり申し上げて、今後の新型コロナウイルスに対する対応も、全く期待していません。場当たり的、出し渋り、おそらくはその域を出ないでしょう。
ただ、私は本当にこんなことでよいのか?と大きな疑問を感じます。
今回の新型コロナウイルス、ある程度情報は出てきて、今となっては過度に恐れる必要は無いとは言えます。
しかし、もっと恐ろしい疫病が発生して、それが国内に入ってくるかもしれない、もちろんその可能性は無いとは言えません。
その時にこんな対応をしていたら、とんでもない被害が出ることでしょう。
疫病対応というものをこの機会に全面的に見直す必要を感じます。
これは国民の安全に関することであり、つまり安全保障として捉えるべきであって、厚労省にお任せ、ではどうにもなりません。
海外の情報をつぶさにキャッチし、早い段階から警戒態勢を敷く、その為には一元的に情報収集、分析を行う独立した情報機関が必要です。
大事なのは、
①今の現状に対処すること
②近い将来を予測して手を打つ、随時軌道修正すること
③数年後から10年、20年先に向けて備えるよう手を打つこと
だと、私は考えます。
これらを同時進行させて、今後日本が疫病に限らず、いろいろな面で対処できる国になることを願ってやみません。