2020米国大統領選挙
多くの日本人はさほど興味無いかもしれませんが、米国大統領選挙は選挙結果そのものは出ていると言えますが、やや混迷している様子です。
いろんな切り口があるとは思いますが、今回は政党という切り口から考えたいと思います。
日本人から見ればどちらがどうとか、あまり分かっていない方も多いことでしょう。
私もそんなに詳しい訳ではありません。
誤解を恐れずざっくり言うなら、共和党は保守政党、民主党はリベラル政党と言えるのではないでしょうか。
これまた語弊があるかもしれませんが、日本に例えるなら、共和党は自民党のような感じ、民主党はその他野党のような感じと思ってもらえたら分かり易いかもしれません。
とはいえ、米国民主党は普通に大統領を輩出し、当たり前のように政権を担当するという部分では大きな違いがあるかと思います。
逆に共通点としては、リベラル派は社会主義・共産主義思想の人、または社会主義・共産主義国家と仲良くしたい人が少なくないという点ではないでしょうか。
自由の国である米国でも、そういった思想に相当近い人はいるのです。
ついでに言いますと、米国では共産党は政党としては認められておらず、私的な政治団体として存在するのみです。
では、米国の2大政党は日本にとってどうなのでしょう。なにしろ日本ではこのへんのことはあまり報道されていませんので、全然分かっていない方も多いかと思われますので。
ざっくり言いますと、共和党はストロングジャパン的立場、民主党はウィークジャパン的立場です。
このへんは実は戦前からの流れでもあります。
立場とはいえ人によって違いはあるかと思いますが、共和党は日本が軍事的に強くなって、共に戦うことを望む傾向だと私は思っています。
逆に民主党は日本は今の弱い状態で軍事的に常に米国の制御下にあることを望む傾向が強いと思います。
どちらが日本にとって良いのでしょうか?
考え方はさまざまですが、他国に国防を依存していることが良いこととは私には思えません。
国防は、前回も言いましたが国家にとって非常に重要な部分です。
もちろん周辺に、野心をもつ国、対立する国が無ければ、さほど重要ではないとも言えますが、残念ながら日本はそのような環境ではありません。
そして引っ越しする訳にもいかないのです。
となれば、他国任せの国防で良いはずはありません。
米国の都合次第で、日本は突如、ロシア、中国、北朝鮮、挙句韓国と単独で対峙しなければならなくなるからです。
そんな馬鹿なことはあり得ないと思っている人はかなり楽天的、国防とは最悪の状態を常に想定して備えるのが基本なのです。
国防とは少し違いますが、福島第一原発の事故も、最悪の状態を想定して備えていれば防げた訳で、最悪に備える思考の無い人が権限をもつポストに就けば痛い目を見るのは我々国民だということをよく理解すべきです。
話を戻しますと、日本は共和党と民主党のどちらとより親密になるべきかという点で、共和党ではないか?と、個人的には思います。
もちろん現在の日本の立場では、他方と疎遠になって良いという訳ではないところが難しいところでしょう。
テレビを見ていてはこういった情報はほとんど出てきません。
在日米軍の駐留経費の増額を、トランプ大統領は求めてくるだろう、バイデン氏なら求めてこないのではないか?などの報道は、もはや印象操作の域です。
大切なのは日本が今後どうあるべきかであって、目先のことばかりでは真実は伝わってきません。
日本がどうあるべきか、そういう視点からの報道が皆無に近いのは国民にとって大きな不幸です。
米国大統領選挙も、そういった視点から見れば、相当違ったものになるのではないでしょうか?